干物女が意識高いことを書くブログ

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「聲の形」を観に行きました【ネタバレ注意】

巷では「君の名は。」が異例の流行をみせましたが、天邪鬼な我々はそこまでメディアに取り上げられていない印象の「聲の形」を観に行きました。

 

youtu.be

 

あの京アニが制作、入野自由さんと早見沙織さんをはじめとした人気声優さんたちを起用したアニメ映画です。

 

 

ストーリーは、ろうあのヒロイン 西宮 硝子が、主人公 石田 将也たちのいる小学校に転校してきたことから始まります。耳の聞こえない西宮をいじめ、西宮が転校していってしまうという過去の暗い経験、後悔、懺悔の念が、高校生になった彼、彼女らを今でも苦しめているという話。

当時いじめの中心となっていた石田は、一緒にいじめをしていた仲間が先生に叱られるのを回避するために、一人矢面に立たされ、その後周囲から切り離された孤独な学生生活を送っていました。

 

以下ネタバレ

 

このいじめが、観ているだけでかなり壮絶な内容。小学生ならではの残酷さと無邪気さが相まって、観ているのが辛いレベルでした。ストーリーの根幹が人の生死が絡んだ結構辛い内容になっています。京アニのかわいいほわほわとした絵の反面、予習なしで観に行ったので、内容がかなりハードでびっくりしてしまいました。

登場人物たちも、アニメ的にデフォルメされたものではなく、「あ~、こういう人いそう」という、本当に現実味のあるキャラクター達ばかり。

 

 

西宮をとりまく少年少女たちは、高校生になって小学生の頃の良くない思い出を清算しようと試みるのですが、なんせ不器用な人たちなので、それもまあ大変で。過去行ったいじめをきっかけに自分の居場所をなくした石田も、過去を省みて良い少年に成長しているのですが、あらぬ噂や人の先入観・思い込みのせいで、心に深い傷ができてしまっています。

結局、西宮は石田の現在の境遇をはじめとした過去のクラスメイトの不仲を自分のせいだと、自責の念から自殺を試み、それを助けようとした石田が代わりに重傷を負ってしまい、それがきっかけとなって彼らの関係は修復しだすのですが…。

 

 

この彼らの状況を、自殺という劇的な一手を取らないで修復するには、どうすれば良いのか、難しいと思いました。

まず、何が悪かったのか。小学生当時の彼らを取り巻く大人が良くないのは明らかでした。(特に担任の先生)

そして、安易に命を絶とうとする子らの自尊心の低さ。実行に及ぶ過程で、危険信号を受信できていない家族。

すべては、コミュニケーション不足と言ってしまえばそうなのですが、現実的な内容だった分、現実に即して最善の策を考えようとすると、よくわからなくなってしまいます。

 

 

シンプルなようで、とても考えさせられる難しい作品でした。

ファンタジー的な、いわゆるアニメ!というストーリーの派手さはありませんが、デリケートな問題をアニメというとっつきやすい入り口で提供してもらえた点、そうして実際私が観に行き、いろいろ考えさせてもらえた点、観に行ってよかったと思える良い作品でした。