干物女が意識高いことを書くブログ

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初~中級者向け おすすめ商業BLコミック私的傑作7選

唐突ですが、幼いころ「パタリロ!」でいわゆるBL(ボーイズラブ)を知ってからというもの、多くはないものの様々なBLコミックを読んできた私が自信をもっておすすめする、商業BLコミックトップ7をランキング形式で紹介したいと思います。

 

ネタバレは極力記載しないようにしています。

 

7位 『おやじな!』 柊のぞむ

 

BLというか、百合というか、厳密に言うとBLではないのでは?という微妙な線の漫画。

シリーズ一作目はもう6年前になるんですね。全部で3巻が出版されています。

 

化学合成物質が工場から流れ出し、女子高生が中年男性に変身してしまうというトンデモストーリー。

見た目がダンディなおじさまなのに、身振り手振りや言葉遣いがそのまま若い女の子のままで、可愛いおじさまを堪能することができます。

私は特におじさま萌えとか、そういう嗜好はないのですが、この作品のおじさまは可愛いし、全編ギャグ路線で突っ走るので面白おかしく読み終わることができます。

あと、線がとてもきれい。

 

笑えるBL(GL?)をお求めの方におすすめ。

 

 

 

6位 『VOID』  座裏屋蘭丸

 

ちょっとだけ重めのストーリーです。

ある日やってきたヒューマノイドは、かつて愛した人の容姿と記憶の一部をコピーした愛玩タイプのハイスペックモデル。鳥のヒナのように、初めて目にしたものに「すりこみ」をし慕ってくるが、マキはどうしても過去の相手と重ねてしまう。

FO4に例えると、インスティチュートみたいな機関が存在する世界で、レールロードが保護した「性に特化した」人造人間が生身の人間に恋をしてしまうが、人造人間のモデルとなった人はその生身の人間の人がかつて愛した人そのものだったというストーリー。

 

これ、受注生産で発売された単行本だそうで、私は全く存在を知らずに申し込みに間に合わず、中古で販売されていた物を手に入れました。Kindleでも販売されていますが、単行本版はBLコミックにしては珍しいR18仕様となっているため、修正が最小限に抑えられています。(Kindleは修正がキツイ傾向があるので物足りない)

 

ヒューマノイドというSFチックな世界観ですが、違和感なく入り込めます。逆に言うと、ヒューマノイド設定を最大限に活かしたSFストーリーを求めている方は物足りないと思います。

自分に向けられる愛が、本当の愛かわからなくて葛藤する様子、自分が向ける愛を本当の愛ではないと思われてしまう悲しみが、切なく描かれています。

 

しかし座裏屋先生の作品はDL販売のものも数作品所持しているのですが、相変わらず絵が美しくて、筋肉の描写にとんでもないこだわりを感じます…。

 

 

5位 『カラーレシピ』  はらだ

 

これは初見で読むと最も面白いタイプの漫画なので、予習なしに読むことをおすすめします。なので、感想は最小限に留めておきます。

 

私、洋画が好きなんですが、この漫画のような系統のジャンルが最も好きです。ぞぞっとするんですよね。

ここまで悪役が不憫になる物語も珍しいです。 

 

2巻完結予定だそうです。1巻だけでだいぶ完結した感がありますが、2巻も楽しみです。

 

 

4位 『好きなひとほど』 はらだ

 

続けてはらだ先生のコミックです。

はらだ先生の作品では、珍しく暴力や痛々しい描写がない漫画。(?)

 

会社の後輩 飯田と、恋人同士のはずなのに自分にとても辛くあたる上司 米田。その理由が好きな人ほどいじめたくなるというアレで、それに耐えられなくなった飯田の行動により物語序盤で彼らの上下(左右)関係が見事にひっくり返ります。

素直になれない恋愛下手な米田がだんだん素直に自分を表せるようになり、上手に恋愛ができるようになっていくようなお話です。取引先の恋敵や同僚女性社員など、脇役たちも二人の関係に深みを加えるいいスパイスになっています。

 

これは私の趣味ですが、普段ポマードできっちり整えたようなオールバックの人がバサバサ乱れて髪が落ちてくる様が非常に好きです。この作品はそれが堪能できるので素晴らしいです。

 

なお、先程のカラーレシピもですが、はらだ先生の作品は性描写が露骨かつ大胆かつ生々しいので、耐性がない人にはおすすめできません。「カラーレシピ」と「好きな人ほど」は、作品の中でも比較的ライトですが、超初心者の方には刺激が強そうです。

 

 

3位 『ばら色の頬の頃』 中村明日美子

 

「Jの総て」に登場する、ポールとモーガンの中学生時代を描いたスピンオフ作品。

時系列としてはばら色→Jの総てですが、出版順でいうとJの総て→ばら色です。

 

BLというか、映画を1本見るような濃いドラマです。第二次世界大戦直後という世界観の中、時代の影響を強く受けた少年たちの思春期特有の不安定さや反抗心がとても生々しく、閉塞的な雰囲気がビシバシ伝わってくる、少し息苦しい作品。筆舌に尽くしがたいものがあるので、興味がある方は手に取ってみましょう。

 

私が特に熱い思いを寄せるのは、脇役ジェラルドソンとユージーンです。

全寮制の男子校という特殊な環境の中、モーガンの心境に強い影響を与える二人。

ユージーンとジェリーの後日談は、「2週間のアバンチュール」に収録されています。

こちらの終わり方も、後味がなんともいえません。ばら色の頬の頃と2週間のアバンチュールはセットで手に入れることをおすすめします。

 

※男女の軽い性描写有

 

 

 

2位 『いとしの猫っ毛』 雲田はるこ

 

 ひたすらキュンキュンしたい方にぜひおすすめしたい「いとしの猫っ毛」です。

 全5巻(連載中)と彼らの学生時代を描いた「小樽編」が発売されています。

 

花菱美三郎(みぃくん)が管理人を務めるまたたび荘に、恋人 沢田恵一(けーちゃん)が北海道から上京してくるところから話ははじまります。

純粋なけーちゃんはデリカシーとプライバシーを全く考慮しないまたたび荘の住民の洗礼を受けながら、東京で立派にサラリーマンとして強く優しく育っていく...というお話です。(間違ってはいない)

 

なにがキュンキュンするのかというと、もともと女性が好きなけーちゃんと、家庭に問題を抱えるみぃくんの幼い頃からの絆、理想の恋の形がそこにはあります...。

幸せな家庭で育った純粋無垢なけーちゃんと、世の中の酸いも甘いも経験したみぃくん、お互いがお互いを心から信頼していて、愛し合っていて、知り尽くしていて、支え合っている。彼らの幼馴染からの関係をずっと読んでいると、特に5巻は「よかったね…おめでとう」と涙なしには読めませんでした。

BLって結構ハードなコミックが多いですが、いとしの猫っ毛に関しては読めば読むほど心が浄化されます。

 

性描写は、巻を追うごとにみーくんが鍛えられていくので、それに伴いちょっぴり増えてきます。それでも微笑ましいやりとりなので、あっさり読めます。

ただ、脇役のカップルたちにハードな人がいるのでそこだけは猫っ毛の大人の入り口です。

 

※リバ有

 

 

1位 『同級生』 中村明日美子

 

2016年にはアニメ映画化もされた同級生。

 

10年前に出版されたこのコミック、今でも全く色褪せませんね。

当時から変わらずレビューサイトは高評価の嵐だったのですが、私はインターネットに載せられた表紙のサンプルの小さなアイコンをみて、絵柄が合わないかもしれないと思い実際購入するまで結構悩んだ記憶があります。

今振り返ってみると、とっとと読んでおくべきでした。

あの時の胸が苦しくなるほどこのコミックが愛おしくて「保存用と布教用にもう2冊買う!」とかなんとか鼻息荒くしていたものです。(新装版待ってますよ)

 

今では、中村明日美子先生の出版するコミックはおそらくほぼ揃えています。BLだろうが百合だろうがバイオレンスだろうが、彼女が描く独特の空気感や間、人物を妖艶に描く繊細な線、すべてが私の図太い琴線に触れます。この同級生を読んでから、明日美子先生のファンにならざるを得なかった方、とても多いのではないでしょうか。

 

同級生は、男子高校生同士の甘酸っぱい恋の話です。彼らは早い段階で両想いとなるのですが、彼らのお互いを思いやる姿や葛藤、将来への不安など、彼らが生きる時期ならではの悩みとても現実的に描写されています。その中を彼らなりに乗り越えて、続く卒業生冬、春、O.Bと、長い期間の成長を見守ることができます。

 

ちなみに、同級生ではキス止まり。性描写が苦手な方にも非常におすすめですが、キスの描写だけでも相当色っぽい明日美子先生の絵なので、物足りなさはなし。見ていて照れてしまいます。

 

性描写なしでここまで絆を深めたカップル、BLコミック界ではめずらしいんじゃないかな...。

 

    

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

やはりBLコミックは上級者向けすぎると痛々しかったりアブノーマルな要素が組み込まれてきたりして、決して万人受けするものだとは言えませんが、今回ご紹介したコミックたちはそこまで激しい描写がないものなので、安心して手に取ることができるかと思います。

以上、私が自信を持ってオススメするBLコミック7選でした。